"全防災からのお知らせ"で告知しましたように、NPO現代座による"心をつなぐ小さな劇場"
「うたと朗読 遠い空の下の故郷 ~ハンセン病療養所に生きて~」
を、本部事務局・長野県事務所のある長野県上伊那郡中川村にて、実行委員会との共催で、9月18日に執り行います。

防災・災害復興支援に関わる団体がなぜハンセン病の朗読劇を?
とお思いになる方もおられることでしょう。なぜかと言えば、これは「私たち自身の差別意識」の問題だからです。
NPO現代座の代表であり、数多くの元患者の方々を取材しこの朗読劇を書き上げられた作者・木村快氏は、「わたしたちの問題としてのハンセン病」の中で以下のように述べられています。
ハンセン病問題は、
実は病気の問題ではなく、
憲法によってさえ国民の人権を守ることができなかったという
国策と日本人のあり方を問う問題です。
実際問題として、激甚災害の被災地では、それまで「臭いものには蓋」とばかりに目を叛け、できる限り見ないようにしてきた様々な問題が、堰を切ったようにあふれ出してきます。
たとえば、土地もあって、復興基金や義捐金で家も立て直すことが出来たにもかかわらず、地域の住民たちから「帰ってくるな!」と言われてしまうような例が、実は少なくありません。地震や大水害のような激甚災害が壊していくのは、建物や道路、インフラ設備や住民の生命財産ばかりではありません。聞こえの良い台詞で塗り固め取り繕ってきた「偽りのモラル」も破壊するのです。
人間、追い詰められると体裁を整える余裕がなくなりますから、その人の本質・本性といったものが顕れて来ます。災害や大きな事件・事故があったときに、余計なトラブルを抱えたくないのであれば、差別意識や特権意識といったものがどこから生まれてどのように育まれて行くのかを、私たち自身が良く理解している必要があるのです。
そして、人生の大半を「理由無き咎」で虜囚の身とされ、数十年間を療養所という名の刑務所で隔離されてなお、やさしさや思いやりを失わなかったのはどのような人たちであるのかを、ぜひ聞き取って行って頂けたら、と思います。
NPO全防災・本部事務局長 金倉広志












